2012年6月11日月曜日

ナイドルフ!ドラゴン!カン! カン  カン・・・

暇のときや風呂でFCOを眺めることが多い。これが結構面白い。へーこんなオープニングがあるんだという気持ちもあるが、それと同じぐらいかそれ以上に、オープニングの名前はかっこいいのが多く見ているだけで楽しくなる。 Sicilian Najdorf! Sicilian Kalashnikov! Yugoslav Attack!! French Winawer! Richter-Rauzer Attack! Noteboom! Panov Botvinnik Attack! ! Rossolimo! などなど、無駄にかっこいいというか想像力をかきたてるような名前が多い。  まあ、言ったらウィンドウ・ショッピングをしているような楽しみを味わえるのだ。

ナイドルフなんていかにも強そうで、ゼルダの伝説に出てくるガノンドルフじゃないけれど、とりあえずやばくて強そうなのである。Winawerにしても、そもそもどう発音するんだ!ウィナワー?ワイナワー? と、名前から摩訶不思議で、Poisoned Pawn Variationなんていう決して初心者が手出しをしてはいけなさそうな怪しい匂いがプンプンするヴァリエーションも存在する。 Yugoslav Attackなんて、ユーゴ紛争と結びつけてなぜか空爆なんていう言葉が思い浮かぶ。

例えば私の場合、チェスをはじめたての頃、ナイドルフって何だと思い検索したときに、CHESSBASEから発売されているカスパロフによるナイドルフ解説DVDの画像に出くわした。カスパロフは結構怖い顔しているが、このDVDのパッケージがこれまた凶悪で、ナイドルフはヨクワカラナイケドやばいオープニングだ・・・という印象が強く残ってしまった。 そして、へへーナイドルフ様ぁ、ありがてぇありがてぇ・・・となってしまう。

このシリーズ


頻繁にチェスコーチたちは、「君らポンコツどもはタクティクスや基礎的なストラテジーをまず学習しろ!オープニングばっかりやっているやつは上達しない!」などと口泡を飛ばすが、オープニングの学習が大好きな人は、こういう単純に子供的な(馬鹿にしているのではなくて)「かっこいい!」「やばそう!」とかいう動機もあるんじゃないかと思う(知らんけど)。 実際、私自身、ナイドルフで理論武装してみてーなんて思ってしまう。その裏には、「ナイドルフって(名前が)なんかカッコよさそう」ぐらいの理由しかない。

そんなこんなでオープニングにはかっこいい名前のものが多い。それがオープニング学習を魅力的なものに見えさせてしまう(勝手な想像)。 しかし、一方で、微妙な名前のオープニングもある。 これに関連して、Sicilian Kan variationについて調べているときに、笑える掲示板記事があった。「シシリアンのカンって何で人気ないんですか?」という質問に対する回答なのだが、これを読んで、一人パソコンの前で笑ってしまった。  暇な人は見てみてください。

Why Sicilian Kan is not as popular as Najdorf or Scheveningen?

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    チェスのオープニングってかっこいい名前が多いですよね。
    自分は今、黒を持ったとき1.d4に対してどう指すかを考えていまして「ブラック・ナイツ・タンゴ」を試してみようと思っています。名前だけで選びました(笑)。
    Winawerは「ワイナウアー」って書いてありましたがホントにこの発音で合ってるのか?と思います。

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  2. コメントありがとうございます

    ワイナウアーってもはやイナバウアーみたいですね。ここまでいくと、実は正確な発音は「ワイナウナウワー」でした、なんて言われても驚かない気がしてしまいます。

    ブラックナイツ・タンゴとはまたエキゾチックな名前ですね。新人さんがブログでよく書かれている「ソコリスキー」も、ロシアのエリート・スパイみたいな感じがして強そうです。 やっぱり、オープニングを選ぶときって、名前も気にしてしまいますよね。

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